11月・12月の胡蝶蘭の育て方・注意点

こんにちは、薬局の胡蝶蘭は患者様にいくつか差し上げて、残っている胡蝶蘭を頑張って育てています。2日前から花芽かな?という感じで出てきました、楽しみです。11月・12月の胡蝶蘭の育て方・注意点について記載しました。よかったら見てください。

11月から12月にかけての胡蝶蘭の育て方では、特に温度管理や日光、湿度、風通しなどの管理が重要です。この時期は気温が下がり、胡蝶蘭にとって厳しい環境が続くため、以下のポイントに注意して適切にケアしましょう。

1. 温度管理

胡蝶蘭は寒さに弱いため、最低でも10℃以上を保つことが必要です。夜間や朝方の冷え込みには特に注意が必要です。胡蝶蘭は基本的に温度が15〜25℃の間で健やかに育ちますが、11月や12月は外気温が急激に下がり、室内の温度も冷えることが多いため、寒さ対策をしっかりと行いましょう。ヒーターや加温器具で温度を保つことや、窓辺から少し離した場所に置くことで冷気を避けられます。また、夜間は部屋の温度が下がりやすいので、温度を確認し、必要に応じて保温対策を行ってください。

2. 日光と照明

胡蝶蘭は明るい場所を好みますが、強すぎる直射日光は避けましょう。11月から12月にかけて日照時間が短くなるため、自然光の入る窓際に置くか、補助的に植物育成ライトを使用するのも効果的です。ただし、窓際の冷気に直接当たらないよう、日中は窓際に置き、夜は室内中央に移動させるなどの工夫をするとよいでしょう。また、冬季は太陽の角度が低くなるため、日差しが弱くても日光がしっかり当たる場所に移動させることが推奨されます。

3. 水やりと湿度管理

胡蝶蘭の水やりは、土が乾燥してから行うのが基本です。11月から12月にかけて気温が下がると蒸発が遅くなるため、通常の水やり頻度よりも少なめにすることが重要です。また、胡蝶蘭は湿度を好む植物ですが、過度に湿度を上げすぎると根腐れの原因になるため、空気が乾燥していると感じたら霧吹きで軽く葉や周囲に湿気を補給する程度で十分です。特に暖房器具を使用している場合は、室内の空気が乾燥しがちですので、加湿器を使って40〜60%の湿度を保つよう心がけましょう。

4. 風通しの確保

冬季は空気の入れ替えが減ることが多く、部屋の中で空気がこもりやすくなります。胡蝶蘭は風通しが良い場所を好むため、窓を少し開けて換気を行うか、サーキュレーターを使用して空気の循環を促すことが大切です。風通しが悪いと、根元や葉に湿気がたまり、カビや病気の原因になります。特に葉と葉の間や、根元に水分がたまりやすいため、通気を心がけましょう。

5. 肥料の管理

胡蝶蘭は冬になると生育が緩やかになるため、この時期は基本的に肥料は控えめにします。成長が鈍くなっているので、肥料を与えすぎると肥料焼けを引き起こしやすくなります。もし、どうしても施肥を行いたい場合は、通常の半分以下の濃度で月に一度程度、薄く与える程度で十分です。春からの成長期に備え、栄養を蓄えるイメージで施肥しましょう。

6. 害虫のチェック

冬場は害虫の活動が鈍りますが、暖房を使用している環境では稀に発生することもあります。特に葉裏や根元に害虫が付いていないか定期的にチェックしましょう。乾燥した室内ではハダニなどが発生することがあり、早期に発見することが重要です。見つけた場合は、アルコールを含ませた綿棒で除去するか、植物用の殺虫剤を使用して駆除します。

7. 鉢の位置と温度差対策

冬季は室温と外気温の差が大きいため、窓際やドア付近などの温度変化の激しい場所は避けましょう。寒暖差が大きいと胡蝶蘭にストレスがかかりやすくなり、病気にかかるリスクが増えます。一定の温度が保てる場所に設置し、極端な温度変化を防ぐことが大切です。また、寒冷地にお住まいの場合、窓の結露にも注意が必要です。結露により葉や根が濡れてしまうと、根腐れやカビの原因になります。

まとめ

11月から12月の胡蝶蘭の管理では、特に温度・湿度管理、風通し、適切な水やりのタイミングが重要です。寒さに敏感な植物であるため、保温対策をしっかり行い、温度差が激しい場所や冷気が直接当たる場所は避けましょう。

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